こんにちは、酒井善三です。
Vimeoにて10年前に映画美学校の修了製作として製作した『おもちゃを解放する』の有料配信を始めました。4.5ドル（499円）で購入後72時間見れます。たった15分の作品で、なぜか予告を付けなければならず、予告は1分あるという笑
理由は、青山シアターという配信サイトが昨年６月に無くなり、その後ミニシアターエイドの特典・サンクスシアターとしての配信も先月に終わり、今後もし見たいという方がいても、お見せすることができない状況になっていました。
元々上記の有料配信をしていた都合上、どちらにせよ有料でないと失礼だとは考えていました。
また、これは映画美学校作品なので、本来であれば映画美学校に権利があります。
なので映画美学校にお願いし、有料配信で折半することで了承をもらえないかと相談していました。
修了制作というのは、その年に何人か監督として選抜され、他の受講生はスタッフとしてつきます。学生の作品で、僕らの作品も俳優合わせて、ほぼ皆さんボランティアです。
そのため、僕に権利があるというのも変だし、割合はこちらは０割とかでもおかしくないのかもしれませんが、前例が無いようでしたので、とりあえず５割とものすごく高めにご相談しました。
理由は２点
①僕が１割とか低い割合を言って、それが前例になったらあとの人はまずいかも。という謎の代表感
②今後『カウンセラー』と抱き合わせて「中短編を見直そう」みたいにやっていくのであれば、一緒の自主劇場上映なども可能性としてあり、その際に取り分の割合を低くしてしまうと会場レンタル費的に赤字が大きすぎて無理。
ということです。
結果、美学校からはそのままオーケーをいただきました！
ありがたや！
ちなみにあり得ない事ではありますが、もしこのvimeoで利益が大きく出てしまうと本当は困ります。
なぜなら、この作品に関しては制作はスタッフ・キャストも皆ボランティアで、僕が代表して撮らせてもらい、その利益も僕ひとりというのはヤバすぎるからです。
ですが、まずそうなりません。
そのためには数百人が見ないといけないのです。
前回、『スピリチュアル』の配信の現在状況について書いた時に書き忘れましたが、この有料配信するためのVimeoアカウント作成に年間24000円かかります。（僕は今の所2年分の48000円払ってます）
そのため、実はVimeoの自主制作で「稼ぐ」などほぼあり得ないと思います。それを前回書き忘れました。ごめんなさい。（僕が書きたかった前提はプラマイゼロを目指す、ということでした。まあそれも大概無理とはわかっていますが）
ただ、有料配信というのは、僕はお金を「払われる側」でなく「払う側」に意味があると思っています。無料だと途中でやめたり、集中しなかったりが、有料だとある程度の「見るぞ」があるからです。だから、僕は結構この有料配信は利益にならずとも必要かなと思ってます。
あ、これは脱線で、全然話は変わりますが、僕は「劇場で見るのが映画」だとか「モニターで見るのは映画じゃない」とかよくわかりませんが、最近は「一本（あるいは二本立てなら二本）の個別の映画に意思を持ってお金を払って見るのが映画なんじゃないか、少なくとも見る側にとっては」と思ってます。しかしそれだと、NetflixやAmazonPrime（月々定額見放題）は映画じゃなくて、Amazonプライム以外やU-nextの一本支払いのは映画、みたいな、かえって面倒ですが……なんか、見る側の感情として。以上、全然関係ない思いつき駄文でした。
2021.0706 酒井善三
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